…と、噂では聞いていましたが、コレが痛い! 悪いものを見つけるための検査と分かっていても、おっぱいをつぶす過程がマジで痛いです。
なので、これから受診される方へアドバイス。乳がん検査を受けに行くのは、生理前中後のおっぱいが張る時期は外しましょう。もちろん個人差はあると思いますけど、乳腺が張っていては触診しても分かりにくいし、何よりマンモの痛さに、多分泣きます。
前編からの続きです。「とても込んでいるから行く前に予約をした方がいい」と健診センターのドクターに聞いていたので、行こうと決めた前の週にAクリニックに電話をしてみました。どんな検査になるか分からないし、もしかしたらその場で切開するかもしれないと思い、その日は休暇を取るつもりだったので、日時は確定させたかったのです。
電話に出たのは若い女性、とても感じのいい喋り方です。初診の場合は予約が要らないこと、私が行こうとしている日だったら午後の方が空いていることなどを、優しく教えてくれました。その言葉の端々から、「大丈夫ですよー、心配要らないですからー、怖くないですからねー」という、癒しのオーラみたいなものが出ているのが感じられました。
これって、物凄く大切な事だと思います。少し話は脱線しますが、Aクリニックのような病院には、私のような患者さんがたくさん来ると思います。自分では何ともないと思っていたのに、会社の集団健診で突然何かが見つかり、再検査と言われて封筒を受け取った。何か持病でもあってしょっちゅう病院に行き慣れているなら別ですが、普通の人ならビビリます。そして、忙しさなどを理由に放置している人がどれだけいるか。その結果手遅れになってしまった人がどれだけいるか…。「病院に来てもらえないと、ちゃんと通ってもらえないと治るものも治せない」歯科医になった友人が、悔しそうにそんなことを言っていましたっけ。
だからこの、受付電話からすでに治療は始まっていると思います。たまたまこの同じ日に、持病の甲状腺の方も、担当ドクターの予約を取ろうと電話をかけたんです。総合案内の応対はまあまあでしたが、担当の科に回してもらってからが何だかなーでした。…「はい○○科」(です、ぐらいつけたら?)「え?いつ? アー空いてないです」(N先生の予約ですね、くらいの復唱できないかなーブツブツ…○時で空いてる日はありませんか?)「○日になりますけど」(けど、何ナノ? その日じゃ駄目なの? てか、私何か悪いこと言った?)
Aクリニックは個人病院で、私が甲状腺で通っているのは古い総合病院。俺は客だぞ! と威張るつもりはないですが、もう少し、何とかならないものでしょうかね。これ、血圧上がりますよ、マジで。
話を戻しましょう。予定の日時に私はAクリニックに行きました。新しくてきれいな病院は、確かに空いていてとても静か。受付で問診票を貰って記入し、会社の健診で貰った紹介状とエコーの写真を渡します。こちらは診療科目に、乳腺と甲状腺を挙げる、外科なんです。甲状腺にも詳しい専門医、というのが決め手でした。そう、乳腺は、婦人科ではなく外科なんですよ。
少し待って、診察室に呼ばれました。こちらは3人のドクターがいらっしゃるのですが、ラッキーなことに今日は院長先生の日のようです。上半身を全て脱いで、ベストのような形に切り込みが入ったバスタオルを羽織って椅子にかけ、院長先生を少し待ちます。ちょっとイメージと違った、キャラの濃い先生でした。席につく前にまず手を消毒…指の太い、とてもごつい手をしています。手先で作業をする人の、職人タイプの手をお持ちのようです。
ひと通りの問診。甲状腺の事をもっと聞かれるかと思ったら、現在飲んでいる薬の量を聞かれ、軽く触診しただけで終わりでした。たぶん症状が安定しているから、取り立てて問題ナシと言うことなんでしょう
乳腺の方は、持参したエコーの画像を見ながら、「結構大きい、のう胞自体は悪いものではないが、のう胞の影に細胞が隠れている場合があるので、もう少し詳しい検査をしましょう。マンモグラフィーとエコーを取って、その結果次第では、針を刺して細胞を取って調べます」とのこと。次は触診です。
指示されてベッドにあお向けになると、院長先生が指から手のひら全体を使って、おっぱいを片方ずつ隅から隅までぐいぐいと撫でさすっていきます。それこそ、乳腺の1本1本を縦横にくまなく触っている感じで、結構な圧力でした。
次は検査なので、すぐまた脱ぐから簡単に服を着て廊下で待つことに。当然ですが、おっぱいの検査なので上半身は全て脱ぎますから、脱ぎ着が簡単な服を着ていったほうがいいです。開きのないかぶりの服や、上下がつながったワンピースや和服はやめた方がいいです。
呼ばれて、いよいよマンモグラフィーを取ります。要領は、先に軽く触れたように、おっぱいを平たくつぶして取るレントゲンです。上下につぶして上からと、ちょっと斜めに左右につぶして横からの2パターンを、両方のおっぱいで取ったので都合4回ですね。おっぱいがつぶされるのも痛いですが、単純に極限まで皮膚が引っ張られるので身動きが取れず、息が出来ません。結構苦しいですが、そういうものだと思って我慢しましょう。技師さんは女性の方でした。しょっちゅうやっていて慣れているので、かなり手早くやってくださいます。おとなしく言うことを聞いて協力した方が、痛い時間も苦しい時間も短くて済みます。正直に言うと、…面白かったです。
再び簡単に服を着て廊下で待ち、次はエコーです。こちらも女性の技師さんでした。上だけ全て脱ぎ、ベッドにばんざいをして横になるよう指示されます。肌に当てる器具にゼリーを塗り私のおっぱいにぐいっ…あ、温かい。健診センターでエコーを受けた時は、飛び上がるほど冷たかったんですが、Aクリニックでは、器具が温かいのかゼリーが温かいのか分かりませんが、人肌以上に温まっています。この辺も個人病院だからなんでしょうね。
かなり丁寧に縦横と器具を滑らせ、のう胞の部分ではサイズを測ったり映像を落としたりしていたようでした。終わったら、温かいお絞りで拭いてくれます。これは健診センターも同じでした。検査はこれで終わりなので、ちゃんと服を着て廊下で待ちます。
間もなく検査の結果が出たようで、再度診察室に呼ばれました。4枚のマンモグラフィーのフィルムを並べ、院長先生は虫眼鏡を持って1枚1枚睨んでいます。「…んー、こりゃあ、ただののう胞だなぁ」結構な時間眺めた後で、院長先生は難しそうな表情を緩め、にっこり。思わずこちらも安心のため息が出て笑顔になります。
その説明によると、こののう胞というものは、肉をたくさん食べたりホルモンのバランスが崩れたりすると、出来やすいのだそうです。私はいつも、なんちゃってマクロビの食生活をもう2年以上していますので、普段は殆ど肉類は食べていません。なのでそういうと、院長先生はにっこり笑って「ああーそれはいいですねー」と褒めてくださいました。何だかとっても嬉しかったです。
ホルモンのバランスに関しては、私は現在41歳でそろそろ更年期が近く、さらに妊娠出産の経験がなく今後も予定がないので、仕方がないかもしれません。
今後は、肉食を控える一方、定期的にエコーを受けて、こののう胞が物凄く増えたりすることがないように注意していれば大丈夫との事。来年の夏頃またいらっしゃいとの指示でした。
もうひとつ、一番気になっていたことを聞いてみました。甲状腺の病歴があると、乳腺の病気になりやすいとかそのような傾向はあるのか、と。すると院長先生は、しばし考え込んだ後で、「…いや、特に、ないなぁー」と。両方を専門とされているドクターに教えていただいて、長年の不安が晴れました。本当にいいドクターにめぐり合えて、良かったと思います。
乳がんは、とても簡単な自己チェックで見つけることの出来るがんです。そして、早く見つければ手術後の生存率のとても高いがんでもあります。自己検診の方法は、検索をかければすぐ出てきますので、是非やってみてください。必要以上に恐れることなく、かといって見逃すことなく、あなたとあなたの愛する人たち、そしてこれからやってくるあなたのベイビーちゃんのために、乳がん検診、しましょう。
Close.△